Nanobind Big DNA Kit(組織用)
Nanobind Tissue Big DNA Kit
ハイクオリティな高分子ゲノムDNAを最適に抽出・精製を可能にするキット
お知らせ
-
2024年3月26日
- 販売中止
- CatNo.:
- 102-302-000 / 102-302-100
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2022年9月12日
- その他
- CatNo.:
- 102-208-200 / 102-208-300 / 102-208-400 / 102-301-900 / 102-302-000 / 102-302-100
Nanobindとは?
Nanobindは、PacBio社が独自に開発した高密度シリカのナノ構造を利用したテクノロジーです(図1)。
Nanobindテクノロジーを磁気ディスクと組み合わせることにより、従来の磁気ビーズやシリカ製スピンカラムを使用するキットでは実現できなかった、ハイクオリティな高分子(~300+ kb)または超高分子(~1+ Mb)ゲノムDNAを抽出・精製することが可能となり、第3世代シークエンス時のN50値を大幅に向上させることができます。
図1. Nanobindによる高密度シリカ表面構造のSEM画像
サンプルタイプに応じたNanobind Big DNA Kitのラインナップ
細胞、全血、バクテリア用 | 組織用 | 植物用 |
---|---|---|
Nanobind CBB Big DNA Kit | Nanobind Tissue Big DNA Kit (本製品) |
Nanobind Plant Nuclei Big DNA Kit |
Nanobind Tissue Big DNA Kitの特長
- 高分子ゲノムDNA抽出キット(組織用[哺乳類、魚類、鳥類、軟体動物、甲殻類など])
- ハイクオリティな高分子ゲノムDNA(50 kb – 300+ kb)抽出キット
- 第3世代ロングリードシークエンス時のN50値を大幅に向上
- 本製品は組織用です。
(細胞・全血・バクテリア、植物に使用可能なラインナップもございます。詳しくは上記ラインナップをご覧ください。)
期待される収量
ゲノムDNAのサイズは、サンプルの種類、初発サンプルの品質、および処理パラメータにより異なります。(図2)。
当キットのプロトコルは通常、50 kb〜300 kbのサイズ範囲のDNAを取得することができます。
図2.Nanobind Tissue Big DNAを使用して様々な組織から抽出したDNAのパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)の比較。
サンプルと期待収量
次の表は、さまざまな動物種および組織タイプからの抽出データを示しています(図3)。
全てのサンプルは、PacBioおよび/またはOxford Nanoporeシーケンスによって検証されています。
シークエンス結果
Nanobind Tissue Big DNA Kitを使用して抽出されたHMW DNAのシーケンス検証は、PacBio®Sequel®システムを使用して実行されました(図4)。
ワークフロー
プロトコル選択ガイド
Nanobind Tissue kitの通常プロトコルでは、破砕方法の違いにより2種のプロトコルをご用意しております。
それぞれの最適なプロトコルを下記リンクからご参照ください。
- サンプル破砕機 「TissueRupotor(Qiagen社)」による破砕
- ダウンス型ホモジナイザーを用いた破砕
また、特定のサンプルタイプに特化した専用プロトコルのご用意もございます。詳細は下記一覧をご参照ください。
関連製品
仕様
キット構成内容
製品名 | Nanobind Tissue Big DNA Kit |
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入数 | 24回分/1キット |
構成内容 |
Nanobind Disks |
Buffer CT | |
Proteinase K | |
RNase A | |
Buffer SB | |
Buffer CLE3 | |
Buffer BL3 | |
Buffer CW1 Concentrate | |
Buffer CW2 Concentrate | |
Buffer EB |