バーチャルスライドスキャナー画像撮り込みサービス
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NanoZoomer S210(浜松ホトニクス社)バーチャルスライドスキャナーを使用して、 スライド標本を高精細デジタルデータに変換する、画像取り込みサービスです。専用のソフトウェアを使用することで、顕微鏡観察と同様に標本の全体像から細部の拡大像までの観察が自由自在となります。
バーチャルスライドのメリット
- スライド標本をデジタルデータ化することで複写や共有が可能となり、同一サンプルを複数の人で観察することが可能
- ガラススライドのような破損や紛失、劣化などの心配がなく、いつでも同じデジタルデータとしての観察が可能
- 大量のデジタルデータもデータベース化することで、いつでも必要な画像の閲覧が可能
- 研究室以外の顕微鏡のない環境でもデジタル画像の閲覧が可能
バーチャルスライドで出来ること
バーチャルスライドで出来ることの一例をご紹介させていただきます。
任意の倍率に拡大・縮小
マウスのホイールを前後させることで拡大・縮小ができます。
画像の回転・反転
画像の回転・反転が可能です。
スケールバー表示
スケールバーを表示した画像ファイルを出力することが可能です。
アノテーション
スライド画像に描画や注釈、矢印、長さの計測が可能です。
色調補正
スライド画像の画質を調整することができます。
画面をファイルに保存(エクスポート)
表示されているスライド画像JPEG、TIFF,BMP形式で保存することができます。
サービスの仕様
- 高解像度バーチャルスライドスキャナーを用いて、スライド標本の画像をデジタルデータに変換します。
- スキャン後のデータをクラウドサーバー内にアップロードいたします。サーバーからダウンロードいただくことで納品となります。
- 画像閲覧ソフトウェアを使い、ご自身のパソコンでスキャンデータを観察いただけます。
- シングルレイヤー(単層)でのスキャニングとなります。
- マルチレイヤーでのスキャニングのケースでは、20倍モードでのスキャニングとなります。
注:組織の大きさが特に大きい場合などはスキャンの範囲外となることもございます。
ご依頼時にご提供いただきたい情報
- スライドの枚数
- 染色法について(例:HE染色・免疫染色など)
ご提供いただくスライドの注意点
スライドのホコリ・指紋の跡、試薬跡などは予め、ふき取るようにお願いします。そのままスキャンされます。
1.組織切片は、スライドガラスの画像撮り込み範囲(赤枠)内に貼り付けてください。
2.スライド情報の表記は、スライドラベルを用いるか、フロスト部が色付きのスライドガラスをご使用ください。
- フロスト部がすりガラス状のスライドガラスやフロスト部の無いプレーンなスライドガラスへ直接書き込まれた内容は、
撮り込み画像として確認できませんのでご注意ください。
3.カバーガラスは、スライドガラスからはみ出さぬよう貼り付けてください。
- カバーガラスのはみ出しは機械トラブルの原因となりますので、カバーガラスを貼り直すか、ヤスリなどで削り落としてください。
4.封入剤は固化するタイプのものをお使いいただき、固まったことを確認してからプレパラートをお送りください。
- 固化しないタイプの封入剤をお使いの場合は、カバーガラスがずれないように周囲をシーリングしてください。
- 封入剤が固まる前にプレパラートをスライドケースに収納しますと、プレパラートがケースに接着されてしまい取り出せなくなる恐れがありますのでご注意ください。
※ フォーカスを合わせにくい/フォーカスが合わない ケース
- 組織切片が凸凹してる(剥がれ、破れ、皴、厚さムラ など)
- 対比染色の色合いが薄い
- 組織切片が厚すぎる
- カバーガラスから溢れ出た封入剤が組織切片上に被ってる
NanoZoomer210仕様
対物レンズ | 20×N.A. 0.75 20倍モード、40倍モードをスキャン開始時に選択可能 |
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対象試料 | 26 mm×76 mm 厚み0.9 mm~1.2 mm |
スキャン分解能:20倍モードスキャン時 | 0.46 µm/pixel |
スキャン分解能:40倍モードスキャン時 | 0.23 µm/pixel |
フォーカス方式 | プレフォーカスマップ |
Zスタック機能 | 有 |
蛍光対応 | 無 |
バーコードリーダ | 1Dバーコード読み取り |
画像圧縮方式 | JPEG圧縮、非圧縮画像(8 bit) |
バーチャルスライド形式 | JPEG圧縮画像+スライド情報 |