Taq Pro Universal SYBR qPCR Master Mix

Taq Pro Universal SYBR qPCR Master Mix

よくあるご質問1件

SYBR Green Iを用いたqPCR専用プレミックス試薬。本製品に使用している酵素Taq Pro DNA Polymeraseは、高特異性、高検出感度及び⾼増幅効率などの利点を有する、抗体法を⽤いたホットスタートポリメラーゼ。qPCRに最適化されたバッファーと特許取得済みのエンハンサーとの組み合わせにより、優れた結果を得ることが可能

お知らせ

特長

  • qPCRに最適化されたバッファーと特許取得済みのエンハンサーとの組み合わせにより、優れた結果を得ることが可能
  • SYBR Green Iを用いたqPCR専用プレミックス試薬
  • 使用している酵素Taq Pro DNA Polymeraseは、抗体法を用いたホットスタートポリメラーゼ
  • 増幅効率が大幅に向上し、高い蛍光強度を実現
  • 独自のROX Reference Dyeが含まれており、装置ごとにROXの濃度を調製する必要がなく、さまざまなqPCR装置に幅広く対応
  • プライマーとテンプレートを加えるだけで使用できる2×マスターミックス
  • 高コストパフォーマンス

 

高い蛍光強度を実現

テンプレートとしてHeLa細胞のcDNAを用い、Taq Pro universal SYBR qPCR Master Mix(Vazyme #Q712)と他社ブランドのSYBR qPCR試薬(A社、B社、C社、D社)を用いて、同じ反応条件で6種類の遺伝子を増幅しました。

その結果、本製品は他社qPCR試薬と比較して、感度、増幅産物収量及び蛍光強度においてすべて良い結果を示しました。

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優れた感度と特異性

図AはpUC19プラスミドの段階希釈を行った結果、図Bは図AのCt値に応じて得られた検量線を示しています。

各希釈系列のpUC19は、Taq Pro universal SYBR qPCR Master Mix(Vazyme #Q712)を用いてアッセイし、各ウェルのテンプレート量は4 µLとしました。
その結果、本製品を用いた場合、幅広いテンプレート量に対して優れた直線性が得られ、一桁のコピー数のテンプレートも高感度で測定できました。

図Cでは、HeLa細胞のcDNAをテンプレートとし、本製品と他社のSYBR qPCR試薬(A社、B社、C社、D社)を用いて、同じ反応条件で6種類の遺伝子を増幅しました。
その結果、本製品は92%以上(22 / 24)のターゲット遺伝子を検出できました。

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ROXユニバーサルタイプですので、さまざまなqPCR装置に幅広く対応

Taq Pro Universal SYBR qPCR Master Mix (Vazyme #Q712)を用いて、異なるqPCR装置(Type: Thermo StepOne, Thermo QuantStudio 3, Roche LightCycler 480)でEGFR遺伝子を増幅したところ、3機種すべてにおいて優れた結果が得られました。

これは、本製品の幅広い装置への適合性と、ROXの濃度を装置ごとに調製する必要がないことを示しています。

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アプリケーション

本試薬は、DNAサンプルの増幅・定量に使用します。

サンプルの種類としては、さまざまな生物種のゲノムDNA、cDNA、プラスミドDNA、λDNAなどで使用できます。

 

実験の方法

1. 以下の混合液をqPCRチューブに入れる

                              

2 × Taq Pro Universal SYBR qPCR Master Mix    10.0 µL

Forward Primer (10 µM)               0.4 µL a

Reverse Primer (10 µM)               0.4 µL b

Template DNA/cDNA                 x µL b

ddH2O                          y µL

                              

 合計                        20.0 µL

 

a.  一般的にプライマーの最終濃度は0.2 µMで、良好な増幅結果が得られます。
     反応効率が悪い場合には、プライマー濃度を0.1~1.0 µMの範囲で調製してください。

b.  テンプレートがcDNAの原液の場合、使用量はqPCR反応液の総量の1/10を超えないようにしてください。

 

 

2. 以下の条件でqPCR反応を行なう。

                                    

Stage1  Pre-denaturation a    Reps:1   95℃  30 sec

                                    

Stage2  Denaturation        Reps:40    95℃  3 - 10 sec b

     Annealing + Extension          60℃  10 - 30 sec c

                                    

Stage3  Melting curve d      Reps:1    95℃  15 sec

                         60℃  60 sec

                         95℃  15 sec

                                    

a.  テンプレート構造が複雑な場合は、Pre-denaturationを3分に延長することで、改善することができます。

b.  標準プロトコルでは10秒、高速プロトコルでは3秒を選択できます。

c.  標準プロトコルでは30秒を選択
     高速プロトコル:
     200 bp以内のアンプリコンの場合、最短伸長時間は10秒に設定することができます。

     200 bpを超えるアンプリコンの場合、推奨伸長時間は30秒です。

d.  融解曲線の取得プロトコルは、装置の種類によって異なります。

     使用する装置のデフォルトの融解曲線プロトコルを使用することができます。

 

成分

                                    

                              成分                                                  (500回用/20 µL 反応)

                                    

2 × Taq Pro Universal SYBR qPCR Master Mix*                  4 × 1.25 mL

                                    

* dNTPs、Mg2+、Taq Pro HS DNA Polymerase、SYBR Green Iおよび ROX Reference Dyeなどが含まれています。

 

ご使用に際して

  1. 解凍後のマスターミックスに白い沈殿物が見られる場合は、しばらく室温に置き、転倒混和させて沈殿物を溶かしてから使用してください。
  2. 酵素活性の低下を防ぐため、凍結融解の繰り返しは避けてください。
    1回の使用量が少ない場合は、分注して使用することをおすすめします。
  3. 使用前にマスターミックスを転倒混和し、ボルテックス操作はしないでください。
    ※マスターミックスは、混合後、短時間の遠心を行なってから使用してください。
    ※マスターミックスを混ぜる操作で泡が発生した場合は、使用前に再度遠心を行なってください。
  4. 本製品には蛍光色素SYBR Green Iが含まれていますので、遮光して保管してください。
    反応液を調製する際は、強い光を避けてください。
  5. 反応液の調製には,滅菌済みのピペットチップや反応チューブを使用してください。
    可能であれば、フィルター付きのピペットチップの使用をおすすめします。

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