テストアレイ用マイクロパターンスライド (µ-Slide 8 Well high)

µ-Slide 8 Well With Test µ-Patterns

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よくあるご質問28件

特定の細胞タイプやアプリケーションに最適なマイクロパターニング形状を見つけるために、複数の幾何学的形状のマイクロパターンが刻まれたテスト用マイクロスライド

特長

  • マイクロスライド 8ウェル highに、25種類の細胞接着⽤パターン(マイクロパターン)よりコンセプトに併せて選択した複数のパターンが刻まれた製品
  • このスライドを使用することで、自身の実験系に最適なマイクロパターンを見つけることが可能
  • 滅菌処理済み
  • 使用前に、特別な処理を必要とせず、開封後準備なしで簡単に使⽤可能
  • 染⾊用試薬や細胞固定液に対応
  • ⽣体適合性の素材で構成されており、細胞生育を妨げない。
  • 容器の形状は、マイクロスライド6(VI) 0.4もあり

マイクロパターニングテクノロジーの原理

ibidiポリマーカバースリップに対し、ibidi独自の技術で細胞⾮接着性加工したものを、バイオイナート表⾯と呼んでいます。
このバイオイナートは、⼀般的な超低付着(ULA:Ultra-Low Attachment)表⾯よりも優れた細胞⾮接着性を有しています。
このバイオイナート表面に対し、フィブロネクチンの結合モチーフであるトリペプチドArg-Gly-Asp (Arginine, Glycine, Aspartate/ RGD)を共有結合させることにより、ごく小さい細胞接着パターンを刻む技術がibidiマイクロパターニングテクノロジーです。これにより、空間的に定義された細胞アレイを可能にします。

 

マイクロパターニングについて

  • 極めて安定で、数⽇から数週間の⻑期培養でも効果が持続します。
  • ibidiポリマーカバースリップ、バイオイナート表面の持つ光学性能を妨げず、高解像度顕微鏡観察に適合します。
  • 蛍光観察画像や位相差顕微鏡観察画像に映らず、顕微鏡観察の邪魔になりません。
  • 乾燥安定性があり、スライド表⾯は乾燥しています。



µ-Slide上のパターン分布

マイクロスライド 8ウェル high(ポリマーカバースリップ)

Test Patterns 1:ドットから直線幅まで、一枚でいろいろ試せるコレクション

Test Patterns 2:多様なドットサイズ、ドット形状を扱ったコレクション

Test Patterns 3:多様な直線幅を扱ったコレクション

 


※クリックすると拡大します。

パターンNo. 2No.6No. 9が刻まれたスライドは、それぞれ標準品としてもご提供しております。

 

RGDパターン上で育つ細胞は?

マイクロパターニングに使用されているRGDトリペプチドは、細胞外マトリックスタンパク質であるフィブロネクチンに由来する配列です。
フィブロネクチンは、このトリペプチド配列を介して、多くの種類の細胞(例えば、がん細胞)の細胞外マトリクスへの接着を媒介しています。このため、フィブロネクチン上で成⻑する細胞は、高確率でマイクロパターンに接着します。
一方、フィブロネクチンやRGD上では増殖しない細胞は、うまく接着しない可能性もあります。


<接着事例が確認されている細胞>

  • A549 (ヒト肺癌)
  • NIH-3T3 (マウス線維芽細胞)
  • MC3T3-E1(マウス骨芽細胞様細胞)
  • BEAS-2B (ヒト肺上皮細胞)
  • CHO (チャイニーズハムスター卵巣)
  • NCI-H441(ヒト肺腺癌)
  • HEK-293 (ヒト胚性腎臓)
  • HeLa (ヒト子宮頸部癌)
  • HT-1080 (ヒト繊維肉腫)
  • HuH-7 (ヒト肝癌)
  • L929 (マウス繊維芽細胞)
  • MCF-10A (ヒト乳房上皮細胞)
  • MDA-MB-231 (ヒト乳癌)
  • MDA-MB-436 (ヒト乳癌)
  • MDCK.2 (イヌ腎臓細胞)
  • RCC-26 (ヒト腎細胞癌)
  • ARPE-19 (ヒト網膜色素上皮細胞)

アプリケーション

テストアレイ⽤マイクロパターンスライドは、特定の細胞やアプリケーションにとって最適なマイクロパターニング形状を⾒つけるためのスライドです。細胞接着⽤パターン(マイクロパターン)は、多種多様な形状とサイズで構成されており、その形状は、三⾓形、四⾓形、六⾓形、円、線などがあります。

マイクロスライド 8ウェル highは、細胞の播種がしやすいオープンウェルフォーマットとなっており、静置培養で使用します。

  • 個々の細胞培養アプリケーションに適したマイクロパターニング形状の決定
  • スフェロイド、オルガノイド、胚様体、および幹細胞などを含む、3次元細胞凝集体の培養
  • 2次元展開(モノレイヤー)された細胞パッチの作成(マルチセルアレイ)
  • シングルセルアレイ
  • 上記のライブセルイメージングや免疫蛍光染色等
  • 上記の免疫蛍光染⾊など、固定を伴う高解像度顕微鏡観察

µ-Slide VI 0.4のTest µ-Pattern #10で培養したHUAEC(ヒト臍帯動脈内皮)細胞
赤色:F-Actin細胞骨格(ファロイジン)
白:核(DAPI)
広視野蛍光顕微鏡観察(Zeiss Axio Observer)、対物レンズ10倍。

µ-Slide VI 0.4のTest µ-Pattern #11dで2日間培養したHAoECs(ヒト大動脈内皮)細胞
赤色:F-アクチン細胞骨格(ファロイジン)
緑:アドヘレンズジャンクション(VE-カドヘリン)
白:核(DAPI)
広視野蛍光顕微鏡観察(Zeiss Axio Observer)、対物レンズ10倍

RCC-26(ヒト腎癌)細胞をµ-Slide VI 0.4 With Test Pattern #7に播種してから24時間後
位相差顕微鏡、対物レンズ20倍

µ-Slide 8 Well With Test µ-Pattern #11(中央)に播種してから24時間後のRCC-26(ヒト腎癌)細胞
位相差顕微鏡、対物レンズ4倍

µ-Slide VI 0.4 With Test µ-Pattern #11に播種してから24時間後のRCC-26(ヒト腎癌)細胞の免疫蛍光染色
緑:F-actin(ファロイジン)
赤:α-Tubulin
青:核(DAPI)
広視野蛍光顕微鏡、対物レンズ10倍

µ-Slide VI 0.4 With Test µ-Pattern #12(上から50 µmライン、70 µmライン、5 µmライン)に播種してから24時間後のRCC-26(ヒト腎癌)細胞
位相差顕微鏡、対物レンズ20倍



µ-Slide VI 0.4 With Test µ-Pattern #14に播種してから24時間後のRCC-26(ヒト腎癌)細胞の免疫蛍光染色
緑:F-actin(ファロイジン)
赤:α-Tubulin
青:核(DAPI)
広視野蛍光顕微鏡、対物レンズ10倍

µ-Slide VI 0.4 With Test µ-Pattern #14に播種してから24時間後のRCC-26(ヒト腎癌)細胞
位相差顕微鏡、対物レンズ4倍



 

µ-Slide VI 0.4 With Test µ-Pattern #15に播種してから24時間後のRCC-26(ヒト腎癌)細胞の免疫蛍光染色
緑:F-actin(ファロイジン)
赤:α-Tubulin
青:核(DAPI)
広視野蛍光顕微鏡、対物レンズ60倍

 

仕様

マイクロスライド スライドの形状

マイクロスライド 8ウェル high

外寸(W×L) 25.5×75.5 mm
ウェルの寸法(W×L×H) 9.4×10.7×9.3 mm
ウェルあたりの容量 300 µL
マイクロパターン 結合モチーフ RGD
パターンの形状 25種類のバリエーション
表面処理 Bioinert

 

ご使用いただくオイルについて

【対物レンズ用の油浸オイル】

ibidi社で実際に適合が確認されているオイルをご使用ください。

(英語) https://ibidi.com/content/551-immersion-oils-compatible-with-ibidi-labware-products

ibidi社純正品:イマージョンオイル

 

*注意*
適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりする場合があります。

 

 

【培地蒸発防止用の重層用オイル】
ibidi ポリマーはミネラルオイルは適合しておりません。

培養培地にオイル重層される場合は、下記シリコーンオイルをご使用ください。

 

*注意*

適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりします。

(条件により、変化が見られるまでに数時間~数日の時間差が生じる場合がございます。)

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