マイクロスライド 8ウェル バイオイナート
µ-Slide 8 Well high Bioinert
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よくあるご質問28件
細胞非接着性加工が施された(バイオイナート表面)、スフェロイド、オルガノイドなどの浮遊培養に適した、8ウェルタイプのチャンバーカバースリップ
細胞非接着性加工が施された(バイオイナート表面)、スフェロイド、オルガノイドなどの浮遊培養に適した、
8ウェルタイプのチャンバーカバースリップ
特長
優れた超低吸着性と最高の光学品質を両立
- バイオイナート表⾯は、ibidiポリマーカバースリップに対し、ポリオールハイドロゲル薄膜層を共有結合させたものです。
- このバイオイナート表面は細胞を吸着させません。
・一般的な超低吸着(ULA)表面よりも優れた低吸着性を有しています。
・抗体、酵素を含むタンパク質やその他の生体分子の吸着を防ぎ、細胞の接着を妨げます。 - バイオイナート加工は、ibidiポリマーカバースリップのもつ光学特性を妨げません。このため、⾃家蛍光のない、顕微鏡観察に適した最⾼の光学品質を提供します。
- 事前の表面処理や準備なしですぐに使用できます。
- バイオイナート表面に細胞毒性はなく、生物学的に不活性かつ非分解性です。
細胞生育、観察に最適なスライド
- 培養用ウェルが8つ備わった、ウェルとカバースリップ一体型のチャンバーカバースリップタイプの製品です。(関連製品、マイクロスライド 8ウェル highの、バイオイナート表面ヴァージョンになります。)
- 独立ウェル方式が採用され、ウェル間のコンタミネーションを最小限に抑える構造が採用されています。
- 細胞染色液および細胞固定液の使用可能。
- ⽣体適合性ポリマーでできています。また、接着剤も使用していません。
アプリケーション
- 3D細胞凝集体(オルガノイド、スフェロイド、胚様体(EB))や浮遊細胞など、細胞接着用の足場を必要としない細胞の生成、長期培養および、これらの高解像度蛍光顕微鏡観察
- 底面接着の影響を排除した状態における、細胞間接着の分析
- 底面接着による幹細胞分化の防止
- 自己組織化腫瘍スフェロイド形成、観察
ibiTreat、未コーティング、バイオイナート表⾯の⽐較
【ibiTreat:優れた細胞接着を実現】
主な使用用途
- 接着細胞の培養
ibiTreatされた表⾯は、親水性を示し、コーティング不要で、優れた細胞接着を実現します。一方、ibiTreat表面に対し、様々なECM(細胞外マトリックス)でコーティングを行うこともできます。したがって、ibiTreat表⾯は、接着細胞の培養に最適です。
【未コーティング:わずかに細胞接着力を示します】
主な使用用途
- コーティングを必要とする接着細胞の培養
疎⽔性の高い未コーティングの表⾯に対して、細胞はわずかにしか接着できません。一方で、ECMタンパク質の種類を問わず、コーティングすることができますので、特定のコーティングを必要とする接着細胞の培養に最適な表面です。
【バイオイナート表⾯:細胞接着なし】
主な使用用途
- 浮遊培養
バイオイナート表⾯は親⽔性ですが、タンパク質の付着を妨げ、細胞接着を完全に阻害します。ibiTreatや未コーティング表⾯とは異なり、タンパク質を用いた表面コーティングを施すこともできません。このバイオイナート表⾯は、浮遊細胞や細胞凝集体の培養に最適です。
アプリケーション例:バイオイナート表面を使用したスフェロイド培養およびFDA / PI染色
細胞の底面接着を妨げると、細胞はスフェロイドを形成します。 スフェロイド中の細胞生存率を評価するために、生細胞を標識するフルオレセインジアセテート(FDA)と、死細胞を染色するヨウ化プロピジウム(PI)を使用し染色しました。
FDA / PI染色の詳細については、アプリケーションノート33、FDAおよびPIを用いた生細胞/死細胞染色(PDF)を参照してください。(ibidi社のPDFに移動します)
バイオイナート表面上で、FDA / PIで染色したさまざまな細胞の生細胞広視野蛍光イメージング。FDA(緑)は、スフェロイド層外側に生細胞が存在することを示しています。PI(赤)は、スフェロイド中心部に死細胞が存在することを示しています。使用顕微鏡:Nikon Eclipse Ti、4倍対物レンズ。
ibidi社製品採⽤⽂献検索ページ
(下記アドレスより、ibidi社製品の採⽤⽂献の検索が可能です)
http://www.ibidi.com/module/ibidireference/reference
関連製品
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仕様
バイオイナート表面
バイオイナート表⾯の厚さ | 200 nm |
---|---|
バイオイナート表⾯の材質 | 主にPolyolをベースにしたハイドロゲル |
タンパク質コーティング | 不可 |
マイクロスライド
外寸(W×L) | 25.5×75.5 mm |
---|---|
ウェル数 | 8 |
ウェルの⼨法(W×L×H) | 9.4×10.7×9.3 mm |
ウェルあたりの容量 |
300 µL |
全高(フタあり/なし) | 10.8/9.5 mm |
ウェルあたりの培養エリア | 1.0 cm² |
ウェルあたりのコーティング⾯積 | 2.2 cm² |
底面 | バイオイナート表面を有するibidiポリマーカバースリップ (ibidi社に遷移します) |
ご使用いただくオイルについて
【対物レンズ用の油浸オイル】
ibidi社で実際に適合が確認されているオイルをご使用ください。
(英語) https://ibidi.com/content/551-immersion-oils-compatible-with-ibidi-labware-products
ibidi社純正品:イマージョンオイル
*注意*
適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりする場合があります。
【培地蒸発防止用の重層用オイル】
ibidi ポリマーはミネラルオイルは適合しておりません。
培養培地にオイル重層される場合は、下記シリコーンオイルをご使用ください。
- ibidi Anti-Evaporation Oil #50051 (ibidi社のページへ移動します。)
- シリコーンオイルAR 200 #85419 (シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社のページへ移動します。)
*注意*
適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりします。
(条件により、変化が見られるまでに数時間~数日の時間差が生じる場合がございます。)