マイクロスライド6(VI) 0.4 バイオイナート

µ-Slide6(VI) 0.4 Bioinert

(0件)

よくあるご質問27件

細胞非接着性加工が施された(バイオイナート表面)、スフェロイド、オルガノイドなどのフロー実験、浮遊培養に適した、6チャネルのマイクロスライド

 

細胞非接着性加工が施された(バイオイナート表面)、スフェロイド、オルガノイドなどのフロー実験、浮遊培養に適した、6チャネルのマイクロスライド

特長

優れた超低吸着性と最高の光学品質を両立

  • バイオイナート表⾯は、ibidiポリマーカバースリップに対し、ポリオールハイドロゲル薄膜層を共有結合させたものです。
  • このバイオイナート表面は細胞を吸着させません。
    ・一般的な超低吸着(ULA)表面よりも優れた低吸着性を有しています。
    ・抗体、酵素を含むタンパク質やその他の生体分子の吸着を防ぎ、細胞の接着を妨げます。
  • バイオイナート加工は、ibidiポリマーカバースリップのもつ光学特性を妨げません。このため、⾃家蛍光のない、顕微鏡観察に適した最⾼の光学品質を提供します。
  • 事前の表面処理や準備なしですぐに使用できます。
  • バイオイナート表面に細胞毒性はなく、生物学的に不活性かつ非分解性です。

 

細胞生育、観察に最適なスライド

  • 6つの独立したチャネルとカバースリップ⼀体型のポリマーカバースリップタイプの製品です。(関連製品、マイクロスライド6(VI) 0.4の、バイオイナート表⾯ヴァージョンになります。)
  • 細胞染色液および細胞固定液の使用可能。
  • ⽣体適合性ポリマーでできています。また、接着剤も使用していません。
  • メスルアーアダプターを介してチューブに簡単に接続可能。ポンプに接続し、還流培養系を作成できます。

 

アプリケーション

  • 3D細胞凝集体(オルガノイド、スフェロイド、胚様体(EB))や浮遊細胞など、細胞接着用の足場を必要としない細胞の生成、長期培養および、これらの高解像度蛍光顕微鏡観察
  • 底面接着の影響を排除した状態における、細胞間接着の分析
  • 底面接着による幹細胞分化の防止
  • 自己組織化腫瘍スフェロイド形成、観察
  • 静置培養および還流培養でのリアルタイムイメージング

ibiTreat、未コーティング、バイオイナート表面の比較

【ibiTreat:優れた細胞接着を実現】

主な使⽤途

  • 接着細胞の培養

ibiTreatされた表⾯は、親⽔性を⽰し、コーティング不要で、優れた細胞接着を実現します。⼀⽅、ibiTreat表⾯に対し、様々なECM(細胞外マトリックス)でコーティングを⾏うこともできます。したがって、ibiTreat表⾯は、接着細胞の培養に最適です。

 

【未コーティング:わずかに細胞接着⼒を⽰します】

主な使⽤途

  • コーティングを必要とする接着細胞の培養

疎⽔性の⾼い未コーティングの表⾯に対して、細胞はわずかにしか接着できません。⼀⽅で、ECMタンパク質の種類を問わず、コーティングすることができますので、特定のコーティングを必要とする接着細胞の培養に最適な表⾯です。

 

【バイオイナート表⾯:細胞接着なし】

主な使⽤途

  • 浮遊培養

バイオイナート表⾯は親⽔性ですが、タンパク質の付着を妨げ、細胞接着を完全に阻害します。ibiTreatや未コーティング表⾯とは異なり、タンパク質を⽤いた表⾯コーティングを施すこともできません。このバイオイナート表⾯は、浮遊細胞や細胞凝集体の培養に最適です。

アプリケーション例:バイオイナート表面を使用したスフェロイド培養およびFDA / PI染色

細胞の底⾯接着を妨げると、細胞はスフェロイドを形成します。 スフェロイド中の細胞⽣存率を評価するために、⽣細胞を標識するフルオレセインジアセテート(FDA)と、死細胞を染⾊するヨウ化プロピジウム(PI)を使⽤し染⾊しました。

 

FDA / PI染⾊の詳細については、アプリケーションノート33、FDAおよびPIを⽤いた⽣細胞/死細胞染⾊(PDF)を参照してください。(ibidi社のPDFに移動します)

 

 

バイオイナート表面のFDA-PI染色MCF-7細胞スフェロイドの正面図と側面図。共焦点レーザー走査画像は、FDA信号の連続共焦点セクションのオーバーレイから投影されます。顕微鏡:Zeiss LSM 710、PlanApochromat対物レンズ10x / 0.45。スケールバーは100 µmです。

ibidi社製品採用文献検索ページ

(下記アドレスより、ibidi社製品の採用文献の検索が可能です)

http://www.ibidi.com/module/ibidireference/reference

関連製品

仕様

スライド外形寸法 (W×L) 75.5×25.5 mm²
両端のアダプター メスルアー
チャネル数

6

各チャネル内の容量 30 µL
各チャネルのサイズ (W×L×H) 3.8×17×0.4 mm³
リザーバーあたりの容量 60 µL
成長範囲 チャネルあたり0.6 cm²
30 µLを使用したコーティング面積 チャネルあたり1.2 cm²
Bottom バイオイナート表⾯を有するイビディポリマーカバースリップ
バイオイナート表面の厚さ 200 nm
バイオイナート表面の材料 主にPolyolをベースにしたハイドロゲル
タンパク質コーティング 不可

 

ご使用いただくオイルについて

【対物レンズ用の油浸オイル】

ibidi社で実際に適合が確認されているオイルをご使用ください。

(英語) https://ibidi.com/content/551-immersion-oils-compatible-with-ibidi-labware-products

ibidi社純正品:イマージョンオイル

 

*注意*
適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりする場合があります。

 

 

【培地蒸発防止用の重層用オイル】
ibidi ポリマーはミネラルオイルは適合しておりません。

培養培地にオイル重層される場合は、下記シリコーンオイルをご使用ください。

 

*注意*

適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりします。

(条件により、変化が見られるまでに数時間~数日の時間差が生じる場合がございます。)

お問い合わせはこちら