マイクロスライド III 3D パフュージョン
µ-Slide III 3D Perfusion
(0件)
よくあるご質問28件
流路に3D培養⽤ゲルマトリクスを⼊れるためのウェルを備え、培地を灌流させることを目的としたマイクロスライド
特長
- 一流路2ウェル×3レーンを備え、3D灌流培養に適したマイクロスライド
- 培地を灌流させることにより、ゲルの内の細胞に十分な栄養を届け、細胞周りの老廃物を取り除くことができるため、長期3D培養に最適
<詳細>
- 簡単操作設計:ゲル作成〜細胞播種の作業はオープンウェルの状態で⾏うことが可能
- 細胞を播種した後、スライドガラスをかぶせて灌流培養に使用
- ポンプ接続が簡単に⾏えるルアー付きチャネルあり
- 製品には、ibidiポンプシステムなどに接続するための、チューブとルアーアダプターが含まれる。
- 流路の上⾯側・底⾯側共にibidiポリマーカバースリップで構成されており、倒立・正立顕微鏡観察どちらを用いても高解像度光学顕微鏡での使用に対応可能
≪引用文献≫
Analysis of calcium signaling in live human Tongue cell 3D-Cultures upon tastant perfusion
[Cell Calcium, 2020年5月]
µ-Slide III 3D Perfusionの原理
µ-Slide III 3D Perfusionには1スライドの上に3つのチャネルがあり、このチャネルはibidiポンプシステム等の送液装置に接続することで流路として使⽤できる構造になっています。
チャネル内には3Dゲルマトリックスを作るための2つのウェルが備わっていて、3Dマトリックス上で細胞や組織切片を培養し、高解像度顕微鏡観察に使用することができます。
ポンプに接続したチャネルは、培地を灌流させることができるため、ゲルの中の細胞に十分な栄養を届け、細胞周りの老廃物を取り除くことができるため、長期培養を可能にします。
µ-Slide III 3D Perfusionの構造および使用方法
オープンウェルフォーマットとなっており、ゲルを挿⼊する際に取り扱いが簡単な構造となっています。
µ-Slide III 3D Perfusionが提供するアプリケーション
ゲル内への播種
単一細胞をコラーゲンゲルなどの3Dマトリックス内に播種し、培養および顕微鏡観察に使用します。
ゲル上への播種
接着性細胞を柔らかいマトリックス上に播種し、培養および顕微鏡観察に使用します。
ゲルを使用しない播種(※培地の循環目的のみの使用)
ibiTreatした底面は細胞接着が容易なため、接着性細胞をゲルマトリックスを使用せず、基板上に直接播種します。
スフェロイド培養
2層のゲルによるサンドウィッチすることで、スフェロイドの培養および顕微鏡観察に使用します。
組織培養
2層のゲルによるサンドウィッチしながら、組織培養および顕微鏡観察に使用します。
仕様
外寸(幅×長さ) | 25.5×75.5 mm² |
---|---|
ウェル数 | 6 |
ウェル容量 | 30 µL |
ウェルの直径 | 5.5 mm |
ウェル高(チャネル部分を除く) | 1.2 mm |
ウェル高(チャネル部分を含む) | 1.7 mm |
各ウェルの培養面積 | 25 mm² |
チャネル数 | 3 |
チャネルの総容量 | 130 µL |
チャネル幅 | 1.0 mm |
アダプター | Female Luer |
リザーバー容量 | 60 µL |
130 µLのうちのコーティング面積 | 各チャネル2.4 cm² |
表面 | ibiTreat または 未コーティングより選択可能 |
底面 | ibidiポリマーカバースリップ |
ご使用いただくオイルについて
【対物レンズ用の油浸オイル】
ibidi社で実際に適合が確認されているオイルをご使用ください。
(英語) https://ibidi.com/content/551-immersion-oils-compatible-with-ibidi-labware-products
ibidi社純正品:イマージョンオイル
*注意*
適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりする場合があります。
【培地蒸発防止用の重層用オイル】
ibidi ポリマーはミネラルオイルは適合しておりません。
培養培地にオイル重層される場合は、下記シリコーンオイルをご使用ください。
- ibidi Anti-Evaporation Oil #50051 (ibidi社のページへ移動します。)
- シリコーンオイルAR 200 #85419 (シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社のページへ移動します。)
*注意*
適合していないオイルをご使用の場合、プラスチックの接触部分がが白濁したり、脆くなったりします。
(条件により、変化が見られるまでに数時間~数日の時間差が生じる場合がございます。)