FastGene™ マイクロ遠心チューブ 1.5 mL タンパク低吸着
FastGene™ 1.5 mL Micro centrifuge tubes Low Protein Binding
(4.1) 27件のレビュー
微量・低濃度タンパクのサンプルロスにお困りの研究者様は必見。微量・低濃度の貴重サンプルの容器への吸着によるロスを防止する、回収率の向上を実現した高付加価値製品
特長
- FastGene™ マイクロ遠心チューブのタンパク低吸着タイプ
- 最小限のタンパク吸着=タンパクの回収を最大化
- 一般的な遠心機のローターに使用可能
- 許容遠心力(RCF):24,000 x g
- キャップ付き/成形目盛り付き/ツヤ消し書き込みスペース付き
- フラットキャップにはツメ(ロック機構)が付いており、密封が可能。開閉時に親指がキャップ内部に触れるコンタミも防止
- チューブ本体には、0.5 mLごとに目盛りが記入されているので、容量がひと目で判別可能。また、目盛りの裏側のスペースには、ラベルを貼付や書き込みが可能
- 微量・低濃度の貴重サンプルの容器への吸着によるロスを防止する、回収率の向上を実現した高付加価値製品
- チューブ内側は生体物質付着防止コーティング剤塗布済み
目盛り記入側 |
目盛り裏側 |
タンパク吸着抑制効果の検証結果
ボイル時の溶出物の確認試験
対象チューブ:
FastGene™ マイクロ遠心チューブ 1.5 mL タンパク低吸着
タンパク吸着防止塗布品/非塗布品
操作:
- タンパク吸着防止塗布チューブと非塗布チューブにMilliQ 1.0 mLを加え、室温(RT)あるいは95℃で10分間インキュベートした。サンプルは以下の通り。(計12本)
塗布品 非塗布品 RT 3本 3本 95℃ 3本 3本 - チューブはMilliQを除去した後、RTで一晩乾燥させた。
- 翌日IgG-HRP抗体0.3 μg/mL 100 μL を加え、RTで30分間静置した。
- PBSで洗浄後、TMB溶液で発色させ、450 nmを測定することで、HRP活性を指標にチューブに残存するIgGを調査した。
結果① ボイル時の溶出物の確認試験
タンパク吸着防止塗布チューブで230、260、280 nmの吸光度の変化の有無を確認。
プレートリーダーで200-700 nmを測定(n=3)
・230 nmでは、わずかに95℃処理タンパク吸着防止塗布品で吸光度が増加した。
※この程度の吸光度の増加であれば影響はほとんどない。
・260、280 nmでは差が認められず、その他の波長においても差はなかった。
結果② タンパク質吸着抑制効果
ボイル操作後のタンパク質の吸着抑制効果を調査した。
プレートリーダーで450 nmを測定(n=3)
・ボイル操作を行っても、タンパク質の吸着抑制効果に問題はなかった。
・未塗布品において95℃ボイル時にタンパク吸着が増加することがわかった。
各種耐性試験結果
◆有機溶媒耐性
1h | 5h | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
10% | 50% | 100% | 10% | 50% | 100% | |
メタノール | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | × |
エタノール | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
アセトニトリル | ○ | △ | ○ | ○ | △ | ○ |
アセトン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
DMSO | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
◆pH耐性
pH | pH2 | pH3 | pH4 | pH5 | pH6 | pH7 | pH8 | pH9 | pH9.58 | pH11 | pH12 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HCl+ EtOH |
PBS | H3PO4/NaH2PO4 | CH3COOH/ CH3COONa |
NaH2PO4/Na2HPO4 | HCl/C4H11NO3 (Tris) |
Na2HPO4/Na3PO4 | ||||||
× | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ |
◆界面活性剤(5h)
0.1% | 1% | |
---|---|---|
SDS | ○ | × |
Triton X-100 | NT | ○ |
Tween20 | NT | ○ |
◆耐熱性
耐熱性 | |
---|---|
95℃ (boil)・10 min | ○ |
120℃ (オートクレーブ)・20 min | × |
低温・高温耐性試験結果
※-80℃で6カ月間、40℃で6カ月間につきまして、問題ない事を確認しております。