FastGene™ マイクロ遠心チューブ 1.5 mL タンパク低吸着

FastGene™ 1.5 mL Micro centrifuge tubes Low Protein Binding

微量・低濃度タンパクのサンプルロスにお困りの研究者様は必見。微量・低濃度の貴重サンプルの容器への吸着によるロスを防止する、回収率の向上を実現した高付加価値製品

特長

  • FastGene™ マイクロ遠心チューブのタンパク低吸着タイプ
  • 最小限のタンパク吸着=タンパクの回収を最大化
  • 一般的な遠心機のローターに使用可能
  • 許容遠心力(RCF):24,000 x g
  • キャップ付き/成形目盛り付き/ツヤ消し書き込みスペース付き
  • フラットキャップにはツメ(ロック機構)が付いており、密封が可能。開閉時に親指がキャップ内部に触れるコンタミも防止
  • チューブ本体には、0.5 mLごとに目盛りが記入されているので、容量がひと目で判別可能。また、目盛りの裏側のスペースには、ラベルを貼付や書き込みが可能
  • 微量・低濃度の貴重サンプルの容器への吸着によるロスを防止する、回収率の向上を実現した高付加価値製品
  • チューブ内側は生体物質付着防止コーティング剤塗布済み

目盛り記入側


目盛り裏側

タンパク吸着抑制効果の検証結果

ボイル時の溶出物の確認試験

対象チューブ:

FastGene™ マイクロ遠心チューブ 1.5 mL タンパク低吸着
タンパク吸着防止塗布品/非塗布品

 

操作:

  1. タンパク吸着防止塗布チューブと非塗布チューブにMilliQ 1.0 mLを加え、室温(RT)あるいは95℃で10分間インキュベートした。サンプルは以下の通り。(計12本)
      塗布品 非塗布品
    RT 3本 3本
    95℃ 3本 3本
  2. チューブはMilliQを除去した後、RTで一晩乾燥させた。
  3. 翌日IgG-HRP抗体0.3 μg/mL 100 μL を加え、RTで30分間静置した。
  4. PBSで洗浄後、TMB溶液で発色させ、450 nmを測定することで、HRP活性を指標にチューブに残存するIgGを調査した。

 
結果① ボイル時の溶出物の確認試験

タンパク吸着防止塗布チューブで230、260、280 nmの吸光度の変化の有無を確認。

プレートリーダーで200-700 nmを測定(n=3)

・230 nmでは、わずかに95℃処理タンパク吸着防止塗布品で吸光度が増加した。
 ※この程度の吸光度の増加であれば影響はほとんどない

・260、280 nmでは差が認められず、その他の波長においても差はなかった。

 

結果② タンパク質吸着抑制効果

ボイル操作後のタンパク質の吸着抑制効果を調査した。

 

プレートリーダーで450 nmを測定(n=3)

・ボイル操作を行っても、タンパク質の吸着抑制効果に問題はなかった。
・未塗布品において95℃ボイル時にタンパク吸着が増加することがわかった。

各種耐性試験結果

◆有機溶媒耐性

  1h 5h
10% 50% 100% 10% 50% 100%
メタノール ×
エタノール × ×
アセトニトリル
アセトン
DMSO


◆pH耐性

pH pH2 pH3 pH4 pH5 pH6 pH7 pH8 pH9 pH9.58 pH11 pH12
HCl+
EtOH
PBS H3PO4/NaH2PO4 CH3COOH/
CH3COONa
NaH2PO4/Na2HPO4 HCl/C4H11NO3
(Tris)
Na2HPO4/Na3PO4
×


◆界面活性剤(5h)

  0.1% 1%
SDS ×
Triton X-100 NT
Tween20 NT


◆耐熱性

  耐熱性
95℃ (boil)・10 min
120℃ (オートクレーブ)・20 min ×

低温・高温耐性試験結果

※-80℃で6カ月間、40℃で6カ月間につきまして、問題ない事を確認しております。

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