特長
- 微量なDNAを最小限のロスで回収可能(回収率93%)
- DNAの長さ(bp)に合わせて6種類の分画分子量の膜を準備
- ザルトリウス独自のDNA低吸着膜(Hydrosart)を搭載
- 濃縮だけでなく、脱塩にも使用可能
- 微量なタンパク質の回収にも適応
膜材質
- HY(Hydrosart:ハイドロザルト):超低吸着、高耐薬品性のザルトリウス独自のセルロースを応用した特殊素材
- CA(セルロースアセテート):低吸着
分画分子量の選定基準
- 濃縮目的:濃縮したい溶質の分子量の少なくとも 『1/2以下』の分画分子量の膜を選定してください。
- 除去目的:除去したい溶質の分子量の少なくとも 『2倍以上』の分画分子量の膜を選定してください。
遠心ローター
- ビバスピン2には、『固定式アングルローター』が必要です。 『スイングローター』では使用できません。
タンパク質の非特異吸着を更に抑えたい場合
- 5% SDS、0.1% Tween20、0.1% Triton-Xのいずれかの水溶液でデバイスを満たします。
- 一晩放置してから、使用直前に脱イオン水ですすいで使用します。
【ご注意】
- 製品に搭載の膜には、若干のグリセリンとアジ化ナトリウム(NaN3)が含まれています。
- これらが実験に影響する場合は、最大量のバッファーかイオン交換水を遠心ろ過する事でリンスしてください。
- リンス後は、膜を乾燥させないでください。詳細は、取扱説明書をご覧ください。
推奨遠心力(アングルローター使用時)
MWCO(膜材質) | 二本鎖DNAに使用時 | タンパク質に使用時 |
---|---|---|
2 kDa (ハイドロザルト) | 7,500 x g(>10 bp) | 7,500 x g |
10 kDa (ハイドロザルト) | 5,000 x g(>30 bp) | 5,000 x g |
30 kDa (ハイドロザルト) | 2,500 x g(>50 bp) | 5,000 x g |
50 kDa (ハイドロザルト) | 2,500 x g(>300 bp) | 5,000 x g |
100 kDa (ハイドロザルト) | 2,500 x g(>600 bp) | 5,000 x g |
125 kDa (セルロースアセテート) | 2,500 x g*(>650 bp) | 5,000 x g |
*分画分子量125 kDaの膜使用時の推奨遠心力は、DNAサンプルが900bp以上の場合は2,500 x gで、650 bp~900 bpでは1,000 x gに抑えてください。
*逆遠心で濃縮液を回収する場合は、『最大2,500 x g、2分以内』か『パルス遠心、20-30秒』で行ってください。
【耐薬品性】
ドキュメントタブより取扱説明書をご覧ください。