プラスミドDNAのゲルピックアップ時におけるイルミネーターの光源の種類と核酸染色試薬の影響
評価方法
電気泳動したプラスミドDNA をピックアップする際に、イルミネーターと核酸染色試薬を下記の組み合わせで使用した。
トランスフォーメーション後、コロニーの数をカウントすることによって、イルミネーターと核酸染色試薬の影響を評価した。
幅広い核酸染色試薬に抜群の相性を発揮する、Blue/Green LED。
日本ジェネティクス株式会社が独自に開発した技術です。
Blue/Green LED を搭載したゲル撮影装置の一覧です。
ファス デジ プロFAS-Digi PRO | ファス デジ コンパクトFAS-Digi compact | ファスビージーエルイーディーボックスFAS-BG LED BOX | イルミネーター単品 | |
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微弱なバンドも高感度で検出デジタルに抵抗のある人にこそおすすめ。シンプルな操作で直感的に使えるソフトウェア。タブレットorPCも選べます。 |
置き場所を選ばないコンパクトなボディデジカメの直感的な操作でゲル撮影が可能。後からPROへのアップグレードが出来るのも魅力。 |
小型・軽量・ポータブルBlue/Green LEDと白色LEDを標準搭載、切り替えはワンタッチ。ゲル切り出しに適した製品。 |
Blue/Green LEDイルミネーター単品お手持ちのゲル撮影装置のイルミネーター部分のみ入れ替えて。 |
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カメラ | CMOSデジタルカメラ(2410万画素) Canon 250D |
CMOSデジタルカメラ(2410万画素) Canon 250D |
CMOSデジタルカメラ(800万画素) | |
操作方法 | PCソフト・タブレット | デジカメ本体 | 5インチ液晶タッチパネル | - |
保存形式 | TIFF/JPEG | - | JPEG、TIFF、BMP | - |
光源波長 | 470-520 nm | 470-520 nm | 505 nm | 500 nm(480~510 nm) |
撮影有効スペース | 26×21 cm | 26×21 cm | 160 x 115 mm | 20×16 cm |
白色LEDオプション | 〇 | 〇 | 標準搭載 | × |
定格電圧 | 100-240 V〜 50/60 Hz, A |
100-240 V 50/60 Hz, A |
入力: 100~240V AC, 50~60 Hz, 1.6 A /出力: 12V DC. 4.16 A | 電源:100 V 電流:0.2 A |
サイズ | 570×350×325 mm(H×L×W) | 500×350×325 mm(H×L×W) | 207×254×230 mm(H×L×W) | 340×270×50 mm(H×L×W) |
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重量 | 14 kg | 7.4 kg | 3.2 kg | 2.9 kg |
型番 | GP-07LED | GP-08LED | FAS-BOX3 | LB-16BG |
価格(税抜) | 875,000円(PCは付属していません) | 600,000円 | 450,000円 | 180,000円 |
動画 |
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Blue/Green LED の放出波長は500nm 前後。 アガロース電気泳動においては必ず核酸染色試薬を用いますが、ゲル撮影における「感度のよさ」「バックグラウンドの低さ」というのは、光源であるイルミネーターと染色試薬の最適な組み合わせでほぼ決まります。
当社では、これまで世間の実験環境で使用されてきたUVイルミネーターとEtBr(エチジウムブロマイド)という組み合わせに対し、このBlue/Green LED イルミネーターと、ミドリグリーンという非常に安全性の高い染色試薬を用いた組み合わせでのゲル撮影を行う事で、その検出感度の高さを実証いたしました。
少なくとも、人体とサンプルに悪影響を及ぼすとされているUV光源を使い続ける理由は、もはや無いと言えるのではないでしょうか。
UV(紫外線)がLEDに比べて人体(特によく聞かれるのは角膜など)に危険な光源であることはご存知の通りです。
しかし、実験におけるDNAサンプルへの影響については意外と知られていません。一般的にUVとEtBr(エチジウムブロマイド)という組み合わせは、実は人体にもサンプルにも悪影響を及ぼすという事が知られています。
エチジウムブロマイドは高い変異原性がある事でも知られており、皮膚・眼・粘膜などへの刺激性はもちろん、変異原性があると言われています。
そしてUVについては、照射すること自体がDNAサンプルに悪影響を与えていることが当社での検証実験でも明らかになりました。
電気泳動したプラスミドDNA をピックアップする際に、イルミネーターと核酸染色試薬を下記の組み合わせで使用した。
トランスフォーメーション後、コロニーの数をカウントすることによって、イルミネーターと核酸染色試薬の影響を評価した。
こちらの評価試験の詳しい実験手順などを記載したテクニカルデータシートはWEBにてご覧いただけます。 「Blue/Green LEDとミドリグリーンシリーズの有効性」
LEDが人体にもサンプルにも安心してお使いいただける光源であることはご存知の通り。
一般に知られているLEDはいわゆるBlue LED(波長470nm前後 )ですが、
FAS -Digi PROに採用されているのは、弊社独自開発のBlue/Green LED(波長470~500nm)。
なぜUVではなくLEDなのか、なぜBlue LEDではなくBlue/Green LEDである必要があるのか。
ゲル撮影における「感度の良さ」「バックグラウンドの低さ」というのは、光源であるイルミネーターと染色試薬の最適な組み合わせでほぼ決まります。Blue/Green(青緑)の500nm前後の波長は、緑色のDNA色素の検出に最適。当社の検証試験においても幅広い核酸染色試薬との相性の良さが証明されています。
UV光(紫外線)は、DNAサンプルに悪影響を与えていることが当社での検証実験でも明らかになっています。
安全なだけでなく幅広い核酸染色試薬と抜群の相性。このBlue/Green LEDテクノロジーが未来のゲル撮影の常識を変えるといっても過言ではありません。
通常、エチジウムブロマイドまたはミドリグリーンのような赤色・緑色のDNA色素は、UV光において良好な発光を示すため、結果として十分なDNAバンドを検出するのですが、UVは人体とDNAサンプルにとってダメージがあることが確認されています。(弊社 Technical Note 2014〈04〉「Blue/Green LEDとミドリグリーンシリーズの有効性」参照)
また、わずか30秒のUV照射によりクローニング効率が大幅に低下し、他のダウンストリームアプリケーションに影響を与えます。このため、DNAの視覚化にUVを用いることは、もはや最善の方法ではなくなりました。
Blue/GreenのLED技術は470 nm~520 nmのスペクトルの光源を使用しています。
この光源は、人体やDNAサンプルにダメージを与えません。この波長領域での励起が少ないエチジウムブロマイドや赤色のDNA色素であっても、UV光源に匹敵する強度でDNAバンドの検出が行えます。
緑色のDNA色素は、Blue/Greenのスペクトルで非常に高い強度を持っているため、優れた強度を持つDNAバンドになるのです。(弊社 Technical Note 2014〈06〉「FAS-Digi(Blue/Green LED)における核酸染色試薬の検出感度評価」参照)
FAS-Digi PRO
FAS-Digi compact
イルミネーター単品
「Blue/Green LEDとミドリグリーンシリーズの有効性」
Fas-Digi(Blue/Green LED)における核酸染色試薬の検出感度評価