ノヴィコート

FastGene™ NovyCoat

よくあるご質問17件

お手持ちのチューブや機材ににコーティングするだけでエクソソームや細胞外分泌小胞の吸着を抑制する、MPCポリマー含有コーティング試薬

特長

  • MPCポリマー含有コーティング試薬
  • 高親水性を示すコーティング剤
  • 極めて高いタンパク質の低吸着特性を持つほか、その他の生体成分、核酸の吸着抑制にも使用可能
  • 主要成分のMPCポリマーは生体親和性材料としても知られおり、安全に扱うことが可能
  • コーティング層は、水に不溶な性質(37℃培養環境で2週間以上で実績あり)

適応素材

  • 樹脂(ポリスチレン、ポリプロピレン、PETなど)
  • ガラス
  • 金属(SUS、Ti)
    ※PTFEにはお使いいただけません。

コーティング方法

ボルテックスミキサーを使用する方法

 分注量に応じたチップを取り付けたマイクロピペットを用いて超遠心分離用チューブにNovyCoatを加える。
  ↓
 超遠心分離用チューブをボルテックスミキサーに設置する。
  ↓
 超遠心分離用チューブ内面に沿ってNovyCoatが上昇するのを確認する。

  ↓
 コーティングしたい高さまでNovyCoatが上昇するよう回転数を上げる。
  ↓
 その状態で5秒攪拌を続け、一旦撹拌を中止する。
  NovyCoatが接触した部分しかコーティングされません。
  接触していない部分にはエクソソームが吸着しますので、ご注意ください。
  目的とする部分にNovyCoatが接触しない場合は、ピペット等を用いてNovyCoatをかけ流してください。
  ↓
 同様に、5秒間の攪拌を繰り返す。
  ↓
 NovyCoatを全量廃棄する。
  ↓
 チューブラックなどを用い、逆さにした状態で、室温で一晩以上乾燥させる。


パラフィルムやシリコン栓を使用する方法

 分注量に応じたチップを取り付けたマイクロピペットを用いて超遠心分離用チューブにNovyCoatを加える。
  ↓
 パラフィルムやシリコン栓でしっかりと封をする。
  ↓
 10回ほど転倒混和しながら、内面にNovyCoatを接触させる。
  ↓
 NovyCoatを全量廃棄する。
  ↓
 チューブラックなどを用い、逆さにした状態で、室温で一晩以上乾燥させる。

保存条件

直射日光を避け、室温(15~25℃)で保管してください。
製品に記載の使用期限まで使用可能です。

使用上の注意

  • エタノール、メタノールなどの低級アルコール含有するサンプルでのご使用はお控えください。コーティング層は、低級アルコールに可溶です。
  • 物理的摩擦により剥がれてしまう恐れがあります。NovyCoatがコーティングされたチューブを使用する際は、できる限りコーティング面にチップ等の先端が触れないようにしてください。
  • コーティング後のオートクレーブ滅菌は性能低下に繋がることが多いため滅菌後のコーティングや酸化エチレンガス(EOG)滅菌を推奨します。 
    ※主成分のMPCポリマー自身はオートクレーブによる変性・分解はしません。
  • 本製品使用時には必ず安全メガネと保護手袋などの保護具を着用してください。
  • 本製品は可燃物(消防法危険物第4類アルコール類)のため、着火源から遠ざけての使用と適切な換気設備のある環境にて使用してください。
  • 静電気に対する予防措置を講じてから使用してください。
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