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  • お客様事例

バンバンカー Directを用いた担がんマウス作製用細胞の保存

大阪大学大学院理学研究科附属フォアフロント研究センター
兼田 加珠子 様

お客様のコメント

接着細胞を移植のために準備する際に、スケールアップとマウスの搬入日を合わせることが難しいことがありました。また、教室員の他の実験との兼ね合いもあり、培養スペースに困ることがありました。数ヶ月等の長期間保存した細胞で検証する必要もあると思いますが、細胞を回収する手間がより少ないバンバンカー Directを用いることで、より計画的な実験の実施が可能になると思います。

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概要

【Cat.No. CS-06-001】

培養がん細胞を用いた担がん動物の作製には、がん細胞をマウスに移植する必要がある。
しかし、担がん動物の作製にはかなりの細胞数を必要と するため、移植する細胞の準備に手間がかかる。
また、レシピエントとなる動物と必要細胞のコンディションを合わせなければならない。
加えて、 必要細胞数を用意するためには、多量の培養器具(シャーレ等)を用いるため、研究室の細胞培養スペースを占有してしまう。
これらの問題を解 決するため、兼田先生のグループでは、必要細胞数をバンバンカー(CS-02-001)で保管・準備し、マウスの馴化後に細胞を解凍してそのまま移 植して生着させる方法を用いていた。
本アプリケーションノートでは、上記方法をさらに簡略化するために、バンバンカー Directを使用した方法の確立を試みた。
バンバンカー Directは、細胞回収後の遠心操作をスキップして使用することができる凍結保存試薬である。
検討の結果、バンバンカー Directを用いることで凍結時の操作と、解凍後の手間をさらに削減し、より簡便に担がん動物の作製を行うことが可能となった。

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