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  • お客様事例

ナノポアシーケンスライブラリ調製(GridION/MinION) におけるShort Read Eliminator Kitによる サイズセレクション

慶應義塾大学 先端生命科学研究所
荒川 和晴 様

お客様のコメント

• Short Read Eliminatorはほぼエタノール沈殿と同等の手順で、事前の設備導入の必要なく簡便かつ効率よく高分子DNAのみを得ることができる。
• サイズ分布としては15 kbp以下をほとんど落としているように見える。
• カタログにあるように、25 kbp以下は減少が見られる(input DNAでのサイズセレクション結果で見られるなで肩部分が失われている)
• 25 kbp以上の高分子に関してはほぼ失うことなく回収できてる印象。ただし、200 kbp以上の超高分子はピペッティングや遠心のステップの関係でロスしている。
(>15 kbpのセレクションをちゃんとできるためには相応にかなり長いDNAが抽出できている必要がある。)
• リードの分布を見ると多少短い断片も残ってしまっているが、簡便かつ機器などの初期投資が不要なため非常に優秀な印象。

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概要

【Cat.No. SS-100-101-01】

次世代シーケンスにおいては、一般的に、短いライブラリのデータが優先的に得られやすい傾向がある。
このため、ライブラリ作成前に「サイズセレクション」により短いライブラリを除去し、目的サイズを分離回収することで、目的のデータをより効果的に得ることができる。
Short Read Eliminator Kitは、事前の設備導入の必要なく簡便な操作で高分子DNAのみを得ることができるキットである。
本アプリケーションノートでは、Short Read Eliminator Kitを用いてサイズセレクションしたサンプルでライブラリを作製し、GridION X5(Oxford Nanopore Technologies)でシーケンスを行った結果の一例を紹介する。

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