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  • お客様事例

メダカ脳からのRNA抽出におけるキットの RNA収率・DNA混入率の比較

東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
加用大地様、神田真司 様

お客様のコメント

メダカ成魚脳1つ分のRNA抽出の収量自体は、いずれのキットでも大差なかった。 DNaseI処理や付属のゲノムDNAカラムを用いることで他社キットはゲノムの影響を除く仕様になっており、処理できていた。

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概要

【Cat.No. FG-80050、FG-80250】

RNAの抽出は、定量的PCRなど、さまざまな場面で行いますが、近年はシリカカラムをベースにしたものが増えています。
しかしながら、DNAとRNAは似た性質を持つため、DNAの分離は困難であり、特に微量の発現を定量する際、DNAの混入が大きな問題になることがあります。
そういった理由から、従来よりDNaseⅠによる除去や、ゲノムDNA除去カラムの利用などの対策が取られてきました。
今回、市販のRNA抽出キットのRNA収量およびDNA 混入量について検討した結果、
FastGene™ RNA Basic Kit は、特別な操作を行わずともDNAの混入が極めて少ないことが分かりました。
そこで、その後のリアルタイム定量PCRにおいて、「逆転写を行わないコントロール」実験を並行して実施すれば、本キット単体でも充分な精度の定量RT-PCRが行えると考えました。
(「逆転写を行わないコントロール」の条件で増幅が認められた場合、RNAサンプル中にゲノムDNAが残留している可能性が示唆される。)
以上について、他社製品との比較も含めて行った実験結果をご紹介します。

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