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  • お客様事例

放射線照射によるiPS細胞等のDNA損傷応答の免疫蛍光観察 (核内における修復タンパク質のフォーカス形成の観察)

東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所
島田 幹男 様

お客様のコメント

iPS細胞を用いて免疫染色実験を行いたかったが、通常のスライドグラスではコーティングを用いてもiPS細胞が 接着しなかったので本製品を使用するきっかけとなった。本製品は細胞接着性も非常によく免疫染色し、蛍光顕 微鏡で観察した際も鮮明に見えるので素晴らしいと感じた。

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概要

【Cat.No. ib80826】

電離放射線は細胞内のゲノムDNAに損傷を引き起こす。特にDNA 二本鎖切断は細胞死に至る重篤な損傷であるが、ほとんどの生物ではこれらを修復するDNA 二本鎖切断修復機構と呼ばれている分子機構が備わっている。DNA 二本鎖切断修復機構は多くのタンパク質によって複雑に制御されている上、細胞腫によっても異なる活性を持つ。本実験では幹細胞におけるDNA 二本鎖切断修復機構を解析するためにヒトiPS細胞を用いて免疫染色法によりDNA修復タンパクの損傷部位への集積を検討した。
今回はiPS細胞など3種類のヒト培養細胞を用い、主要なDNA損傷応答タンパク質である53BP1およびγH2AXに対する免疫染色を実施し、核内における修復タンパク質のフォーカス形成の蛍光観察を行った。

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