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  • お客様事例

KAPA HyperPlus Kitを用いたQIAgility全自動ライブラリ作製

沖縄科学技術大学院大学 DNA シーケンシングセクション
新垣 奈々様、小柳 亮 様

お客様のコメント

濃度がまちまちな96本のDNAサンプルからそれぞれ同じDNA量を採るためにExcelで液量を計算していた時に、このデータをそのままQIAgilityに読み込ませれば自動化できると気づいたことがきっかけです。

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概要

【Cat.No. KK8510、KK8512、KK8514】

シーケンサーの出力塩基量が向上し、データ量当たりのコストが大きく低下したことにより、1回のシーケンスランで多数のサンプルを同時に解 析することが日常的になりました。
多数のサンプルを用いることには様々な利点がありますが、その一方で多サンプルのライブラリ作成における 作業者の負担が問題になります。
KAPA HyperPlus Kitでは、以前のキットに比べ手順が簡素化されていますが、それでもサンプル数が増えると 時間がかかる上に人為的ミスを起こすリスクが増え、結果としてデータの精度や再現性にばらつきが生じる可能性があります。
年々ライブラリ作成数が増加する中で、この問題を根本的に解決するには機械による自動化が必要であると考え、まずは各段階の反応液調製を 自動分注装置により行うことにしました。
分注装置としては、液面センサー搭載により正確なピペッティングが実行でき、これにより動作中の監視 が必要のないQIAGEN社のQIAgilityを使用しました。
KAPA HyperPlus KitではDNAの断片化からアダプタのライゲーションまでを1チューブで実施可能なため分注装置との相性が良く、これにより、多数のライブラリが迅速かつ簡便に作製できるようになりました。
また、後処理の工程にも分注装置を導入することで、サンプル間のばらつき が少ない安定したデータ取得が実現しました。

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