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  • お客様事例

細胞バンクで取り扱う約1,400種類のうち解凍後の生存率が低いとされている4細胞株での凍結保存後の生存率の改善事例

独立行政法人医薬基盤研究所JCRB細胞バンク
小原有弘 様

お客様のコメント

我々JCRB細胞バンクでは細胞バンク業務を30年間行っており、現在1400種類の細胞株を凍結保管し、2013年は約4,300アンプルを国内外の研究者に有償で提供しております。
多種多様の細胞株を保管していることからいくつかの問題をかかえておりました。
その中でも大きな問題は利用者から細胞株が解凍後死んでしまい、うまく培養できないというフィードバックがあり、特に今回検討した4種類の細胞株は早急に改善しなければならない問題でした。
そこで紹介頂いたバンバンカーを使って保存解凍試験を行った結果、現在使用している市販品と比べ、解凍後の細胞増殖が優れている、しかも4種類すべてで再現性が良い結果が得られたことが驚きでした。
さらにバンバンカーは、血清を含まないことからロット差がなく、海外への提供手続きも非常にスムーズに行えることがわかり非常に感謝しております。
今後、JCRB細胞バンクではバンバンカーに切替え、利用者からのフィードバックに対して生存率及び増殖の改善を行ってまいります。
長年の問題を解決してくれたことに感謝しており、バンク以外の国内外の研究者に広めていきたい製品です。本データはJCRBホームページにも記載予定です。
今後は、ヒト組織由来、ヒトiPS細胞株についても検討したいと考えております。

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概要

【Cat.No. CS-02-001】

当細胞バンクで取り扱う約1,400種類の凍結細胞株のうち利用者から解凍後の生存率が低く、細胞の増殖が悪いというフィードバックが多い細胞株4種類(KHYG-1、KAI3、HL60、OVMANA)について、バンバンカーと現在使用している他社製品を用い、緩慢法で保存した後、解凍後の保存効率、増殖効率を比較しました。

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