フォーマピュア XL RNA

FormaPure XL RNAは、SPRI磁性ビーズによるFFPE（Formalin Fixed Paraffin Embedded：ホルマリン固定パラフィン包埋）組織からのRNA抽出キットです。FormaPure XL RNAは、Lysis工程の改良により10 μm切片7枚まで抽出することが可能です。

特長

• 高完全性：他社製品より分解の少ないRNA
• 高収量：さまざまなFFPE組織からRNAを収量よく抽出
• 簡便な実験：SPRI磁性ビーズによるRNA抽出ワークフロー

概要

図１）高完全性：他社製品より分解の少ないRNA

図１）各がん組織由来のFFPEから抽出したRNAの完全性（RNAの分解程度）比較
FormaPure XL RNA、他社カラム式抽出キットを使用して、乳がん、大腸がん、肝細胞がん、肺がん由来の10 μm FFPE組織切片各1枚からRNA抽出を行いました。RNAの完全性の評価には、Fragment Analyzer (Advanced Analytical) を使用しました。各がん組織からFormaPure XL RNAで抽出したRNA（青色）は、他社カラム式抽出キット（オレンジ色）よりフラグメントサイズが大きく、分解の少ないRNAの抽出が可能であることを示します。DV200の値は、200 ntを超えるRNA量のパーセンテージを示します。

表１）高収量：さまざまなFFPE組織からRNAを収量よく抽出

表１）さまざまな保存年数およびがん由来の10 μm FFPE組織切片からのRNA収量
RNA定量は、RiboGreen蛍光測定により行いました。FormaPure XL RNAは、乳がん、肝細胞がん、肺がん、胃がん、結腸がん由来の長期保存FFPE組織からでも、高収量でRNAを抽出可能であることを示します。

図２）簡便な実験：SPRI磁性ビーズによるRNA抽出ワークフロー

図２）FormaPure XL RNAの抽出ワークフロー
　1. Mineral Oilを加え加熱し、パラフィンを溶解
　2. Lysis、Proteinase Kを加え組織消化
　3. Bindを加え、核酸をSPRI磁性ビーズに結合
　4. エタノールで洗浄
　5. DNase I 処理
　6. Re-Bindを加え、RNAをSPRI磁性ビーズに再結合
　7. エタノールで洗浄
　8. 溶出液を加える
　9. 精製RNAを回収

関連製品

• FormaPure Total
• FormaPure DNA
• FormaPure XL DNA
• FormaPure XL Total

内容構成

• Mineral Oil
• Lysis LBD (FormaPure XL RNAの場合)
• Lysis LBA (FormaPure RNAの場合)
• Bind BBA
• Re-Bind RBA
• Proteinase K

保存方法：室温保存