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KAPA library amplification kit (LA kit)について質問です。 NGS libraryの調製にKAPA NGS library preparation kit for illumina(LP kit)を、アダプター及びプライマーに、 NEBNext Multiplex Oligos for illuminaの使用を考えています。 そこで、Libraryの増幅に際し、LP kitとLA kitではBuffer組成等違いがあるのでしょうか。 違いがないとすれば、アダプターとプライマーを別に用意した上でLP kitのみを購入すれば、library調製に関しては 事足りるということでしょうか。 また、LA kit(PCR法)とKAPAHiFi HS ReadyMixとの間にも違いはあるのでしょうか。

下記の3者の試薬は、全く同じもの(酵素およびバッファー組成)になっております。 分かり難く、大変申し訳ございません。  ① KAPAHiFi HS ReadyMix(PCR試薬)  ② KAPA library amplification kit (LA kit)  ③ KAPA NGS library preparation kit for illumina(LP kit)に含まれている    ライブラリー増幅用酵素KAPAHiFi HS ReadyMix ですので、おっしゃるように、③のKapaLPKitに、アダプターとプライマーをご用意いただければ、ライブラリー調製に 必要な基本的なコンポーネントは揃います。 (別途、ライブラリーの増幅用途にKapaLAKitをご用意いただく必要はございません。) (詳細説明) 下記の3者の違いについて、ご説明させていただきます。  ① KAPAHiFi HS ReadyMix(PCR試薬)  ② KAPA library amplification kit (LA kit)  ③ KAPA NGS library preparation kit for illumina(LP kit)に含まれている    ライブラリー増幅用酵素KAPAHiFi HS ReadyMix もともとは、非常に高い正確性を持ち、かつ増幅性能が良いPCR用酵素として①のKAPAHiFi HS ReadyMix(PCR試薬)が 開発されておりました。こちらは、プロトコールもPCR用に開発されております。 その後、この酵素を次世代シーケンサー用ライブラリーの増幅ステップに応用したところ、上記のメリットに加え、 通常のPCRでは検討が避けられるようなGC/AT含量が高い領域でも、バイアスが低く増幅できるため、非常に効果的で あることが分かりました。 そこで、特にillumina用ライブラリー増幅用途に、あらためてライブラリー増幅用プロトコールを開発したものが ②のKapaLAKitになります。 (プロトコールが異なっている別アプリケーション用のキットとして、別名でリリースされました。) ですので、酵素および反応組成自体は上記①と同じで、プロトコールのみが異なっております。 さらに、ライブラリー調製に必要な3種類の酵素(End-Repair、A-Tailing、Ligation用)と組み合わせた ライブラリー調製キットとしてリリースされたものが③のKapaLPKitになります。 こちらは、ライブラリー調製の一連のプロトコールがサポートされております。
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