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形質転換した大腸菌からこのキットを用いてプラスミド抽出を行った場合、 細胞(HEK293細胞で検討しています)へのトランスフェクションに耐えうる精製度は得られますでしょうか? すなわちエンドトキシンレベルはどの程度になりますでしょうか? もちろんトランスフェクションを行う場合はエンドトキシンフリーな精製を行うのが一般的かと存じます。 最終的にはそのように行っておりますが、上記製品を用いた培養細胞へのトランスフェクション事例などございましたら、ご多忙の折大変恐れ入りますが、ご教示頂けましたら幸いです。

大変恐れながら、本製品に関しましては「シーケンスグレード」として開発されましたため、一般的なPCR、制限酵素、サイクルシーケンスなどの酵素反応で問題がないかどうかは検討しておりますが、エンドトキシンレベルについては検討されておりません。 もともと特にエンドトキシンを除去するような仕様になっておりませんので、エンドトキシンレベルは、 おそらく精製時の諸条件(菌株の種類、培地の種類、菌体ペレット量など)により、左右されることが予想されます。 従いまして、特に条件によって結果が影響を受けやすいトランスフェクションでは、安定して再現性高い結果を得るためには、おっしゃるとおり「トランスフェクショングレードのプラスミド精製キット」をご使用いただくことをお勧めいたします。 ご期待にそえる回答とはならず、大変恐縮に存じます。 なお、ご参考までに、実例としましては、本キットで精製したプラスミドをHEK293のトランスフェクションにルーチンで使用されているお客様のお話はお伺いしたことがございます。 また、実際に私どもの社内テストでもHEK293で問題なくトランスフェクションが可能でした。 HEK293は、比較的上手く行きやすいかもしれません。

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