Q
他社のガラスボトムプレートとibidiのガラスボトムプレートは何が異なるのでしょうか?
底面のガラス厚の精度が異なります。
一般的に良く用いられるガラスボトム(#1.5)と比較してibidi社のガラスボトム(#1.5H)のほうが精細な作りになっています(下記例参照)。
この違いは、(超解像顕微鏡観察やTIRFなどといった)微細な対象を高倍率観察する場合に特に利点になります。
例:
*ibidiガラスボトムプレートib89627:170 "±5 µm"(#1.5H,ISO,170 ±5 µmの基準を満たします)
*M社製ガラスボトム:160~190 µm=170 "±10µm"(#1.5,ISO,170 +20-10 µmの基準を満たします)
※ibidiポリマーボトムプレートib89626:180 +10, -5 µm(#1.5,ISO,170 +20-10 µmの基準を満たします)
<参考:ガラスボトムの規格記載方法について>
一般に顕微鏡観察用カバーガラスの厚みは ISO 8255-1(日本ではJISB 7258-1)に沿った規格で分類され、顕微鏡観察用ガラスボトムプレートの底面厚を表現する際にもよくこの規格が使用されます。
この規格の中で、顕微鏡観察用に最も流通しているものが#1.5(ISO)もしくは#1S(JIS)でありその厚みは160-190 µmを満たす必要があります。
一方、ibidiのガラスカバースリップは、この#1.5よりさらに精細な規格(170 ±5 µm)に沿って作られており、この厚みはISO8255-1で言う#1.5Hの規格を満たします。