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  • お客様事例

マウス脳組織(大脳皮質)から抽出したRNAを用いた 定量PCR(リアルタイムqPCRおよびデジタルPCR)

筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 柳沢・船戸研究室
藤山 知之 様

お客様のコメント

FastGene RNA精製トライアルキットにより抽出したRNAを用いたqPCR実験およびddPCR実験を行いました。結果はこれまでのものと遜色なく、全く問題ない(むしろ良い)、との結論に至りました。

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概要

【Cat.No. FG-81050、FG-81250】

睡眠は動物に普遍的に認められる行動ですが、これを制御する神経科学的メカニズムはいまだ不明です。
睡眠・覚醒行動を制御するメカニズム や神経回路機能の解析等には、基礎研究による分子機構の解明が必要であり、現在はマウスを含む様々な動物種を用いた研究が進められています。
我々の研究室ではフォワード・ジェネティクスを用いて睡眠・覚醒の分子メカニズムを担う新規遺伝子の探索を行い、レム睡眠時間が顕著に 短縮するマウス家系Dreamlessを樹立することに成功しました。
さらに、その原因遺伝子が非選択的陽イオンチャネルNALCNをコードする Nalcn遺伝子であることを見出しました(Funato, Fujiyama et al., Nature 2016)。
本アプリケーションノートでは、CRISPR/Casシステムを用いてN末端にFLAG-HAタグ配列を挿入したNalcn遺伝子改変マウス脳組織における Nalcn遺伝子のmRNA発現量を調べるためにサンプルの調製を行いました。
成体マウス大脳皮質細胞より本Kitを用いてmRNAを抽出後、逆転写 によりcDNAを合成し、リアルタイムqPCR(qPCR)およびDropletデジタルPCR(ddPCR)によりNalcn遺伝子の発現量の解析を行いました。
本アプリケーションノートではPCR実験までの一般的なサンプル調製のフローの中でFastGene製品を使用できた実例をご紹介します。

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